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結婚できない男 第8話

塚本高史 2007. 11. 21. 00:32

結婚できない男 第8話

『犬がキライで悪いか!!』

拡大鏡を覗き込み、信介(阿部寛)が真剣な表情で模型を
作っている。
細心の注意を払いながらペイントし、完成したものを満足げに
見ると、ある部品がなくなっていることに気がつく。
辺りを探すが見当たらず、
「しょうがないな・・・。
 もう1セット買うか。」
相変わらずとひとり言をつぶやく日々。

もう1セット!さすが、完璧主義!
信介の性格にすごーく合っていそうな趣味ですね。(笑)
作っているのはタイタニック号。BGMは映画『タイタニック』!
金魚も元気そうです。


信介の事務所。
摩耶(高島礼子)が一面窓が広がる家の資料を見せると、
「これだとさ、留守の時人がいませんって泥棒に教えてやっているような
 もんだろ。」と信介。
「こういうティストが、今度のお客さんの希望なんです。」
と英治(塚本高史)。
「わからんね。俺はさ、自分が留守の時に、他人が家にいることが
 想像出来ないから。
 だってさ、部屋の中勝手にいじられたら嫌だろ?」
「夜帰って、暗い部屋の電気をつける時、わびしくない?」
「別に。
 だってさ、家で待っているのは、人だけとは限らないんだぞ。」
「何ですか?」
「これ、作ったんだ。」
 タイタニックの、450分の1のスケールだ。 
 普通はさ、船体の部分はさ、黒なんだよ。
 これは、黒95%、茶色3%、青2%混ぜて作った。
 オリジナルブレンドカラーにしてやったんだよ。
 海外から取り寄せたんだぞ。」
携帯で取った写真を自慢げに見せる信介。

マンション前。
ドッグフードを買って帰ってきたみちる(国仲涼子)と偶然一緒になる信介。
「犬のエサか。」
「エサじゃありません。ご飯です!」
「人間の子供が成長すれば親に小遣いぐらいくれるようになるが、
 犬は死ぬまで無駄飯くらい続けるわけだ。」
「家で私だけを待っていてくれる存在のありがたみが、
 桑野さんにはわからないんですよ。」
「せっせとエサを運んでくれる相手を待つのは当然だろ?」
みちるはあきれ返りながらも、桑野が手に持っているTOKYO WANDSの袋に
何が入っているのか聞いてみる。
「これはな、君の犬よりもずっといいもんだ。
 まず、エサは食わないし、物静かだし、
 何といっても君の犬との最大の違いは、
 美しいということだ!」
そう言いながらうっとりと袋を見つめる信介。

家に帰り、愛犬・KENちゃんに癒されるみちる。

家に帰り、失くしたパーツを新たにつけ、満足げな信介。

ある日のこと、腹痛で中川病院に行ったみちるは夏美(夏川結衣)に
急性虫垂炎と診断され、手術入院することになってしまう。

KENを預かることになった英治(塚本高史)だが、事務所に連れて
いこうとすると、信介は反対。
「フンとかされたら困るだろう!
 それに・・この犬、妙に鼻息荒いし。」
KENに見つめられ、視線が泳ぐ信介。
「・・・こんな妙な生き物、事務所に入れるわけ、いかんだろ。」
仕事はもういいからと、英治を家に帰してしまう。

仕事帰り、いつものコンビニのレジ。
店員の女の子の額のバンドエイドが気になる信介。

そのあとのビデオショップ。
ここの店員の頬にも、バンドエイドが!

ちょうどビデオショップには夏美も来ていた。
夏美がみちるが入院したこと、ペットOKの家なら自分が預かりたかった
と言うと、
「そんなに一人が寂しいですか?」と信介。
「そうじゃなくて。
 犬も人間も、受け入れない人とは議論してもしょうがないです。
 かわいい犬の映画でも借りようっと。」
「あ、犬に襲われる映画ならありますよ。」
といい『狂犬アッシー』のDVDを見せる。

『狂犬アッシー』って『名犬ラッシー』??
コンビニとビデオショップの店員さんの関係が気になります!
早い時点で二人は恋人なのでは、と想像されていた方、すごい!


夜の公園。
英治がKENと遊んでいると、恋人の沙織(さくら)に
「みちるさんのことはキライじゃないけど、
 だけど、ちょっと神経疑っちゃうなー。
 付き合ってもない男に、そんな生もの預けるなんて!」
と言われてしまう。
「生ものなんて言われちゃったよ。
 お姉ちゃん、そんなに怒ると、美貌が台無しだよ!」(KENのふり)
「もういい!二人で勝手に仲良くしていれば!」
沙織は怒って帰ってしまう。

困り果てた英治は、KENを信介の家に連れていく。
「・・・なんで連れてきたんだ?」
「それが・・・
 沙織に、私と犬とどっち選ぶのーって言われちゃって。」
「女に弱いやつだね。で?」
「あの・・・桑野さん預かってもらえません?」
「ありえない。」ドアを閉めようとする信介。英治が足で阻止する。
「お願いします!!」

そこへ、夏美が顔を出す。
「いいじゃないですか。ちょっと預かるぐらい。
 うちの大家さんに頼んでみたんですけど、やっぱりダメで。」
 ペットホテルもこの時間じゃもう遅くて。
「保健所に、引き取ってもらえば?」
「たったの4日間です。
 普段しない経験をするのもいいものですよ。」
KENを見つめる信介。
「やっぱり、ダメだ。」
「そうですか・・・わかりました。
 その代わり、二度と私のところに診察に来ないで下さいね」
「卑怯じゃないか。」
「だって・・・他に病院は沢山あるでしょ。
 でもこの子は、他に行くところがないんです。」
夏美はそう言い、英治たちと帰っていく。

ベランダから、二人+一匹の帰っていく姿を見つめる信介・・・。

夏美たちが歩いていると、KENが突然立ち止まる。
振り返ると、そこに信介がいた。
「4日間だけですよ。
 犬にお愛想はしません、エサやって、散歩させるだけですから。」
と、渋々承諾しKENを預かるのだった。

信介の家の中に入ろうとしないKEN。
「やれやれ・・・。」
信介はキューリをKENに見せて部屋に投げ込むと、
KENは勢いよく部屋の中へ駆け込んだ。
「犬だな。」

信介は、KENを自分の部屋に入れたものの、
ケンが室内を動き回らないように紐でくくりつける。
そして、夏美の父親の結婚式の引き出物の皿を取り出し、
「やっと使えたな。」と呟きながら、
ドッグフードをそこに乗せ、KENの前に。
「エサだ。」
そっぽを向くKEN。
「つながれてるのがそんなに不満か?
 生憎な、この部屋には、お前に触られたくないものが
 いろいろあるんだ。」

ステーキ肉を頬張る信介を見つめるKEN。
信介はお構いなし。
ドッグフードはまだ食べていない。
「別に、食べてもらわなくても、結構だぞ。」

食後、クラッシックを聴きながら指揮をする信介。
ふと、振り返ると、KENが自分を見つめている。
気にせずに音楽に浸る信介だが、やっぱり気になってしまう。
もう1度見ると、KENはドッグフードを食べ始めていた。

朝、あくびをしながらKENを散歩させる信介。
「思った通りだ。
 お前の鼻息のせいで、寝不足だ。」
ふと見ると、金田の車が停めてある。
「お泊りか!?」
KENが金田の車のタイヤにオシッコするのを見て、ちょっと微笑む
信介だった。

散歩中、KENが立ち止まる。
「何だ、どうした?
 ・・・あれか。(大型犬)
 弱虫だな。来い。」
二人は一緒に走り、大型犬の住む家の前を通り過ぎる。
「大丈夫だろ?」
「ワンワンワン!」大型犬に吠えられ、走るKENと信介。

一方、手術直前にKENが心配で英治に電話しようとしたみちるは、
KENが信介に預けられていることを知らされる。
「ポジティブシンキング!」夏美は励ますが不安は拭えないまま、
手術室に消えて行くのだった。

仕事中にも関わらず、信介と英治はパソコンの遠隔操作で
信介の部屋にいるKENの様子をチェック。
すると、KENが紐を外し信介の部屋をウロウロし始めた。
部屋はゴミが散乱し、クライアントとの打ち合わせどころでは
なくなる信介。

一方、不安そうなみちるを見た夏美は、看護師に預けようと、
「やっぱり私が預かります」と信介に電話をする。
しかし仕事に身が入らない信介を見かねた摩耶(高島礼子)が、
すでにKENを引き受けることになっていた。

「仕事に集中して欲しかったのよ」という摩耶だが、
実は子供のころからの犬恐怖症で、結局、預かることはできず。

信介はKENをさらに厳重に紐でくくりつけると、
「今度、イタズラしたら保健所行きだ」と念を押し、
大切な模型を高い場所に移動させるのだった。

中川家。
パソコンでKENの様子を見せる信介。
姪っ子はかわいいと大喜びだが、犬のアレルギーがあり
ペットは預かれないと、中川夫妻に断れる。
母親の育代(草笛光子)は、預かってもいいが温泉旅行を見返りに
ねだってくる。

そんな中、KENは器用に首輪を取り、部屋の中をウロウロ。
慌てる信介。
「そういえば信介、あんた子供の頃犬、大好きだったのにね。」
「そんなわけないだろ。」

帰りのタクシーの中。
育代は信介に老人ホームのパンフレットを見せる。
「ここに入れば、あなたたちに迷惑をかけることもないし。」
「・・・良さそうだな。高そうだけど。」
「だから今の家は売って、
 お父さんが残してくれた退職金なんか全部、
 入居するお金に使うんだから、
 あなた達には一銭の遺産も残してあげられないけど、
 あしからず。」
「24時間ジャグジーに、5・1サラウンドオーディオルーム完備か。
 すごいね、これ。
 俺も入ろうかね。」
「親子で入るなんてみっともない!
 別のとこにしてよね。」

育代の本心は?
きっと本当は、信介と一緒に暮らしたいんだろうなー。
親がホームに入るという決断に、信介も本当は複雑?


信介がマンションに戻ると、玄関でケンが出迎えていた。
「・・・さては何かやったな」と部屋を見回すが、中はキレイなまま。
「保健所行きがそんなに嫌か。
 ・・・よくわからんヤツだ。」

そこへ、夏美から電話が入る。磨耶から事情を聞いたのだ。
大家に2、3日預かる許可をもらった夏美だったが、
「まあ、結構ですよ。
 もうちょっと、こいつを研究してみたくなりまして。」
と信介は申し出を断る。

信介はKENの可愛らしさを知り始めているんですね。
微笑ましい!


朝の散歩。
大型犬のいる家の前で、
「ほら。柵があるから大丈夫だぞ。行こう。」
信介がKENにそう言い、通っていく。
KENは大型犬を見ないように。
信介は大型犬を気にしながら。
無事に通り過ぎると、
「ほら。ビビることわない。わかったか?」
KENが信介を見上げる。KENに微笑む信介。

公園でおもちゃを投げてKENと遊ぶ信介。
おもちゃを投げたフリをして、KENのリアクションを楽しむ。

勢い良く投げたおもちゃが、川の中に落ちてしまった。
それをじっと見つめるKEN。
信介は、KENをためらいながらも優しく撫でてみる。

信介とKENの後姿。二人の背中のショットがすごく良かった!

夕食。
信介はステーキを食べながら、KENがドッグフードを食べている
姿を見つめ・・・。

食事を中断し、ステーキ肉を焼く信介。
食べやすい大きさに切り、キューリを添えてKENに差し出す。
美味しそうに食べるKENの姿に、嬉しそうに微笑む信介。

自分はいつものイスに座り、KENは足載せに座らせ、
クラッシックを満喫する信介。

信介がベランダ側に置いた模型に、風に揺れるカーテンがひっかかる。
KENはその様子に気づいたのか、足載せから飛び降り、
ベランダの方に移動。

ガシャーン!
という大きな音に信介が振り返ると、大切な模型が床に落ちて
壊れていた。
「お前・・・これは触るなって言ったろ!」
「ワン!」
「開き直るつもりか!
 あーあ、全く・・・。
 預かってやった恩を忘れやがって。
 ふてぶてしいヤツだな、本当に!」

信介はKENを夏美に預けることにした。
迎えに来た夏美が理由を尋ねると、
「もううんざりなんですよ。」
「ワン!!」
「反省の色がないな。」
「犬でも人でも、必ず欠点はあるんです。
 ちょっとは、寛容さを持たないと。」
「また説教ですか。」
「それじゃあ!」
KENは悲しそうに信介を見つめるが、信介がそっとドアを閉めると
諦めて歩き出す。
信介は去っていくKENの後姿を見つめ・・・。

夏美がKENにドッグフードをあげるが、KENは食べようとしない。
そこへ、信介から電話が入る。
「エサ食べてますか?」
「いえ、全然。」
「うちに来た時もそうでしたよ。
 ほっておくと、食べますからね。
 あと、いろんなところ漁る癖がありますからね。
 ゴミ箱とか、すぐひっくり返すし。
 我慢して下さい。
 犬も人間も、欠点はありますから。」
信介に言われ、夏美はKENのいたずらを見守るのだった。

信介の事務所。
英治が金田がHPを更新したと信介に知らせる。

『ちょっとパーティーに行ってきました。』

「こいつも家に誰もいなくても平気そうなタイプだな。」と信介。
「家にいなくてもお持ち帰りするからいいんでしょう。」と英治。

いつものレストランで食事をする信介。
「子牛のクリーム煮スイス風でございます。」店員が言うと、
「言われなくてもわかってます。」
店員が泣きそうな顔で戻っていく。

真っ暗な部屋に帰っていく信介。
出迎えてくれるKENはいない。
しばし部屋の奥を見つめ、寂しそうに微笑む信介・・・。

窓を開け、冷蔵庫をに買物してきた野菜ジュースなどを入れていると、
ガシャンと大きな物音。
カーテンが引っかかり、模型が落ちたのだ。
「えぇ!?」
KENのせいではなかった・・・。

いつものバー。
信介は「いつもの」ではなく、ソルティードッグを注文。
犬つながり??(笑)

金田はまた違う女性と店にいた。
女性が、携帯で撮った愛犬の写真を金田に見せる。
「これ、サリーちゃんに。」
女性の愛犬にと、ポケットからアクセサリーを取り出す金田。

バーテンダーがソルティードッグと、紙で作った犬(?)を差し出す。

あの紙は、ソルティードッグ注文した人へのおまけ??

夏美は夜の公園、KENに引っ張られ、ジャングルジムや遊具を
くぐっていく夏美。
喉が渇いた夏美は、KENの紐を柵にかけ、販売機で飲み物を
買おうとしていると、信介から電話が入る。
「アドバイスの追加です。
 散歩の時、犬の行くほうについていかなくても、
 人の都合で引けば、勝手についていくみたいですから。」
二つ目の折り紙の犬が、信介の方に引き寄せられていく。
「そうなんですか?早く言ってほしかったです。」
「それと、音楽は、ワグナーよりも、
 モーツァルトの方が好きみたいです。」
「じゃあ聞かせてみます。」
振り返ると・・・KENがいない!!
首輪を外して逃げ出してしまったのだ。
KENがいなくなった場所を言い、電話を切る夏美。

夏美が散歩していた辺りを必死に探していると、男の声で
「KEN!KEN!」と叫んでいるのが聞こえてきた。
その声はまさしく信介だった。

信介は以前、ボール遊びをした川にたどり着くと、
何かが流れて来るのを見つけ、迷わず川の中のそれに向かって行くが、
それはパグのぬいぐるみ。

そんな信介を見つめる夏美・・・。

すると、夏美と少し離れたところにちょこんと座るKENがいた。
驚きながらも「KENです!」と喜ぶ夏美に、
「・・言われなくても、わかってますよ。」
そう答えて川から上がる。

見詰め合う信介とKEN。

夏美の視線に気付くと、信介は「帰ります。」と言いその場を去る。

「あなたと桑野さん、目が似てる!」
夏美はKENにそう言い微笑むのだった。

退院していくみちるにKENを渡す夏美。
「ペットを愛せる人は人も愛せる。」と呟く。
「桑野さんは、ペットも愛せないから、人も愛せないんですよね。」
みちるの言葉に返事を濁す夏美。
「でも、お礼言っておきます、桑野さんに。」
みちるはそう言い帰っていく。

ペットショップを覗き込む信介。
知らないうちに、表情がつい緩む。

信介がマンションに着くと、ちょうどタクシーからみちるとKENが
降りてきた。

「ご面倒をおかけしてすみませんでした。」
玄関の前でみちるが信介に挨拶する。
「いいえ。」
「さあ、我が家だよ!」
みちるが鍵を開けている間、信介をじっと見つめるKEN。
信介もKENを見つめている。
「何してるの?早く入って。」
みちるに言われ、KENが部屋に入っていく。
信介はため息をつき、「」
みちるの部屋に入っていく忘れよう。」と呟いた。

 
※一部公式HPあらすじを引用しました。

KEN!!
名前を呼びながらKENを探す信介。
阿部さんの声、すごくカッコイイ!!

濡れる事など全然気にせず、川に入っていく信介を見ていて、
夏美は、彼が本当はとても優しい人なのだと知ったようです。

KENが無事見つかったあと、見詰め合う信介とKENは、
言葉はなかったけど、会話しているようでした。

KENちゃんの演技最高!
哀愁を帯びた背中も絵になるし、つぶらな瞳もかわいい。
何より、表情が豊かでいいですね。

あーんな美味しそうなステーキを食べちゃって、
ドッグフード食べない子になっちゃったんじゃないかと
ちょっと心配。(笑)
でも、わずか4日間の間に、友情という絆でしっかり結ばれた
KENと信介。
とても微笑ましいストーリーでした。
信介は子供の頃、犬が大好きだったと育代は言っていました。
どんな子供だったのか、見てみたいです。


※いつものごとく、見直ししていません。
老婆心さん、訂正して下さるのは嬉しいのですが、
『結婚できない男 第7話』のコメントを見ていただけると
嬉しいです。

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